TECHNIQUES加工技術紹介

真空注入成型

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複数製作する場合にコスト削減

小ロットの試作品または製品の製作に有効な製法です。

真空に近い状態の槽の中で型に樹脂を流し込み樹脂製品を複製する成型加工方法です。

真空状態で製作するため、型の隅々まで樹脂が行き渡り、気泡ができにくいのが特徴です。

使用できる材料の種類
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・ウレタン樹脂

・シリコン樹脂


※すべて2液性樹脂です。

特徴

V-0規格や耐熱樹脂、食品衛生法認可の樹脂などもあります。


注意点

ABS相当、PP相当、ゴム相当などすべて相当品です。

紫外線などにより徐々に黄色く変色してきます。

作れるサイズ
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型サイズ:1500(D)×1200(W)×300(H)mmくらいまで可能。

成形数および耐久度
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一般的には1型で15~20個程度取れます。対応数以下のシリコン型で保存期間が3~6ヵ月ですのでそのくらいが限度です。

特徴

数が必要な場合や納期優先の場合は型数を増やし対応できます。


注意点

鏡面が必要な透明物や深物、複雑な物などは1型で取れる数は少なくなります。

仕上げで対処できる物はいたします。型の対応数以上、注型すると脱型の際に貼り付くのでそれ以上は取れません。

納期
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一般的な大きさで20個程度の場合、型製作2~3日、注型(流し込み)5~7日、仕上げ1~3日、最短トータルで7~8日間くらいです。

用途・特徴
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・試作検証モデル

・小ロット生産品(注型品で医療機器、測定機器などでも実績があります)

・販売促進用モデル

・展示モデルなど

コストパフォーマンス
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5~100程度くらいまではコストパフォーマンスは高いです。形状、大きさ、数量により変わりますが基本的に大きい物(材料の問題など)は高額になっていきます。

真空注型の作業工程

STEP1

マスターを準備

樹脂・金属切削品および光造形等でマスターモデルを作製します。


STEP2

シリコンゴム型製作

型枠にマスターモデルをセットし、シリコンゴムを流します。


STEP3

熱をかけ固める

シリコンゴムに熱をかけて固めます。


STEP4

ゴム型を切開

ゴム型を切開して、マスターモデルを取り出します。


STEP5

注型

真空注型機に型をセットし、ウレタン樹脂を流し入れます。


STEP6

仕上げ

熱をかけて固まったら、取り出して仕上げを行います。

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