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技術情報
2018/01/05

名車のワンオフ部品注型

マトリックスブログ

W様 お写真のご提供、有難う御座います。

今回はエアインテーク部品の注型品をご依頼頂きました。

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ランチアラリー037 WRCグループBに参戦して勝利する為に作られた限定200台の貴重なマシンです!

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ボンネットの3連のインテーク部品

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 作業風景1

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作業風景2

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作業風景3

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上からリプロ品、注型品、オリジナル部品。

 注型部品製作の流れ


先ず製作前に御見積りを致します。

大きさ、色、数量、材質、納期などのお打合せをして仕様を決めてから、ご依頼頂きました。

今回はオリジナル部品のコピーですので、オリジナル品をマスターとしてお借りします。

マスターを型取りするためにマスキング、ゲート処理などをして、シリコンを流していきます。

1日、恒温槽などでシリコンを温めて硬化させます。

固めたシリコンをメスなどで開きキャビコア型に分割します。

分解した型を恒温槽で温め、注型作業に進みます。

今回はオリジナルの色に近いように調色致しました。

場合によっては注型品に塗装での対応も致します。

材質はPP相当、強度が出るようにガラスファイバーの混入もご依頼頂きました。

今回の製作数量は6個ですが20個位まではリピート製作可能です。

型は長くても1年位までが保管限界になります。(希望がなければ通常は半年で処分致しますのでご用命ください。)

型に着色したウレタン樹脂を流し込み注型品を6個作ります。

脱型した注型品のバリ、ゲート処理などを仕上げして完成させます。

注型品の大体の流れはこの様な感じで進んでまいります。

W様が取り付ける際にリプロ品のツメは折れてしまったそうですが注型品はバッチリと嵌合したそうです。

殆どが手作業ですので、オーダーメイド品のような感じになります。

今回、W様のご依頼の品で約9万円以下で可能です。

仕様により金額は変わりますがご参考までにお願い致します。

この様にオリジナル品を復元したいなどにも注型品は非常に魅力が有る製法ですので、お困りの方がおられましたら、お気軽にお問合せ下さい。

この度はW様、ブログ掲載のご承諾を快く頂き、有難う御座いました。

重ねてお礼申し上げます。